17 7月 山本 太郎
羽衣バルーン
作品解説
能楽の「羽衣」がモチーフとなっています。能楽での天女は、天上界に帰る際に国土の繁栄と現世への祝福の舞を踊りながら天上の月給出んへと帰って行きました。風船はそうした浮遊感を表現するとともに、能楽の、シテが出てくる、揚幕の五食になっています。「羽衣」の演目の一部始終が一つの屏風の中に凝縮された作品です。
能楽の「羽衣」がモチーフとなっています。能楽での天女は、天上界に帰る際に国土の繁栄と現世への祝福の舞を踊りながら天上の月宮殿へと帰って行きました。風船はそうした浮遊感を表現するとともに、能楽のシテが出てくる揚幕の五色になっています。「羽衣」の演目の一部始終が一つの屏風の中に凝縮された作品です。
山本 太郎
Taro YAMAMOTO
1974年熊本生まれ。2000年京都造形芸術大学卒業。京都芸術大学准教授。1999年に日本画ならぬ「ニッポン画」を提唱。日本の古典絵画と現代の風俗が融合した絵画を描き始める。近年は企業等と積極的にコミッションワークを行い、キャラクターを使用した作品も多数制作。その作風は現代の琳派とも評される。主な展覧会に、「山本太郎展〜ニッポン画物見遊山〜」(美術館「えき」 KYOTO、2009)、「IMAYŌ今様: JAPAN’S NEW TRADITIONISTS」(ハワイ大学アートギャラリー/ホノルル美術館、2016)などがある。2015年京都府文化賞奨励賞受賞。