平川恒太
2185
post-template-default,single,single-post,postid-2185,single-format-standard,bridge-core-1.0.6,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled, vertical_menu_transparency vertical_menu_transparency_on,transparent_content,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-18.2,qode-theme-bridge,qode_header_in_grid,wpb-js-composer js-comp-ver-6.0.5,vc_responsive

平川恒太

平川恒太

森の茶会-明治神宮清正井菖蒲図

扇作品

作品解説

本来、捕食、被食関係にある動物は同じみずべで水を飲むことはありません。しかし、本作では、様々な動物たちが明治神宮の清正の井戸に集まり、水を分かち合う姿が描かれています。その様子はあたかも、敵対関係にある武士たちが、刀を外に置き、躙口から丸腰で茶室に入り、お茶を分かち合う状況を思い起こさせます。お茶会が持つ平和の美学を、動物たちが集う平和な水辺に託して表現しています。

本来、「捕食―被食」関係にある動物は同じ水辺で水を飲むことはありません。しかし、本作では、様々な動物たちが明治神宮の清正井に集まり、水を分かち合う姿が描かれています。その様子はあたかも、敵対関係にある武士たちが、刀を外に置き、躙り口から丸腰で茶室に入り、お茶を分かち合う状況を思い起こさせます。お茶会が持つ平和の美学を、動物たちが集う平和な水辺に託して表現しています。

平川恒太
Kota HIRAKAWA

1987年 高知県生まれ、さいたま市在住。東京芸術大学修士課程修了、絵画作品を中心にコンセプチャルな手法を用い、現代社会に言及する作品を制作。 大きなテーマに『記憶のケイショウ』があり、絵画やアートでなければ、ケイショウ(継承、形象、警鐘)できない記憶と忘却を表現する。主な展覧会は、「アートがあればⅡ」(東京オペラシティアートギャラリー、 2013)、「VOCA展」(上野の森美術館、2014)、「悪のボルテージが上昇するか21世紀」(福沢一郎記念館、2018)、 「カタストロフと美術のちから展」(森美術館、2018)。アートアワードトーキョー丸の内三菱地所賞(2013)。