18 7月 濱口健
ELECTRIC PRAYER
作品解説
構成力と描写力を武器にしている画家ですが、テーマが独特で、予想を超えた展開を見せるのが特徴です。日本人の心の故郷でもある神宮の杜からインスピレーションを受け、モチーフとして選んだのは、古来、日本人のエネルギー源として食されてきた稲穂、そして稲穂をついばむ稲雀でした。画面には電磁波のようなものが画面を横断し、不穏な気配が表れていますが、作家によれば「五穀豊穣祈願の図」とのこと。いかようにも解釈を許すポップで毒気のある表現となっています。
構成力と描写力を武器にしている画家ですが、テーマが独特で、予想を超えた展開を見せるのが特徴です。日本人の心の故郷でもある神宮の杜からインスピレーションを受け、モチーフとして選んだのは、古来、日本人のエネルギー源として食されてきた稲穂、そして稲穂をついばむ稲雀でした。画面には電磁波のようなものが画面を横断し、不穏な気配が表れていますが、作家によれば「五穀豊穣祈願の図」とのこと。いかようにも解釈を許すポップで毒気のある表現となっています。
濱口健
Ken HAMAGUCHI
1997年に多摩美術大学日本画専攻を卒業後、イラストレーションを中心に活動。
高橋コレクション神楽坂での展覧会「黒、経文、その他」(2008)を機に美術作家としてもデビュー。世の中において取るに足らない下世話なモノや、音楽などのポップカルチャーをモチーフにしたクダラナイ表現を追求するスタイルで、近年は数々の個展、グループ展にて活動中。絵画の技術的なクオリティーの高さには定評があるが、それを正面から捉えるのではなく、むしろ台無しと思わせるようなポップでシニカルな表現で遊んでいる。