17 7月 中村ケンゴ
Japanese Frogs
作品解説
おもちゃ箱に印刷されていたというかわいいカエルたちが、中心の空白を囲むように並んでいるこの作品は、和紙に岩絵具を使った日本画の技法で描かれています。神宮の杜を百年かけて育ててきたように、日本に生きる人々は古くから小さな生き物や草木を愛でてきました。「日本画」という言葉が生まれたのは、明治時代。中村は、日本画を、現代においてどのように表現することが可能かを探求しながら制作を続けています。
おもちゃ箱に印刷されていたというかわいいカエルたちが、中心の空白を囲むように並んでいるこの作品は、和紙に岩絵具を使った日本画の技法で描かれています。神宮の杜を百年かけて育ててきたように、日本に生きる人々は古くから小さな生き物や草木を愛でてきました。「日本画」という言葉が生まれたのは明治時代、中村は日本画を、現代においてどのように表現することが可能かを探求しながら制作を続けています。
中村ケンゴ
Kengo NAKAMURA
多摩美術大学大学院修了。顔文字、ワンルームマンションの間取り図、マンガの吹き出しやキャラクターのシルエットなど、現代社会を表象するモチーフから、美術史上のさまざまなイメージまでをも用いたユニークな絵画を制作。また、他ジャンルのクリエイターとのコラボレーションのほか、展覧会、シンポジウムなどの企画運営にもあたる。主な展覧会は「日本×画展(にほんガテン!) しょく発する6人」(横浜美術館、2006)、「モダン・ジャパニーズ・ジャパニーズ=スタイル・ペインティング 1994-2014」(掛川市二の丸美術館、2015)など、近年はフランスでも作品を発表し、海外に着実にファンを増やしている。