18 7月 平川恒太
古来、日本人は山や岩、木、海などに神が宿っていると信じ、信仰の対象としてきました。中でも巨石は岩倉として全国で信仰されています。本作は平川恒太が登山中に出会った神が宿ると感じた場所に、人と自然をつなぐ中間者としてのキャラクターを描いています。さらに、俯瞰する視点で、明治神宮の杜を描きました。鳥獣戯画や山水画などの表現の中に自然崇拝が見られるように、現代社会では忘れがちな自然との距離感を思い出させます。
古来、日本人は山や岩、木、海などに神が宿っていると信じ、信仰の対象としてきました。中でも巨石は磐座として全国で信仰されています。本作は平川恒太が登山中に出会った神が宿ると感じた場所に、人と自然をつなぐ中間者としてのキャラクターを描いています。さらに、俯瞰する視点で、明治神宮の杜を描きました。鳥獣戯画や山水画などの表現の中に自然崇拝が見られるように、現代社会では忘れがちな自然との距離感を思い出させます。
平川恒太
Kota HIRAKAWA
1987年 高知県生まれ、さいたま市在住。東京芸術大学修士課程修了、絵画作品を中心にコンセプチャルな手法を用い、現代社会に言及する作品を制作。 大きなテーマに『記憶のケイショウ』があり、絵画やアートでなければ、ケイショウ(継承、形象、警鐘)できない記憶と忘却を表現する。主な展覧会は、「アートがあればⅡ」(東京オペラシティアートギャラリー、 2013)、「VOCA展」(上野の森美術館、2014)、「悪のボルテージが上昇するか21世紀」(福沢一郎記念館、2018)、 「カタストロフと美術のちから展」(森美術館、2018)。アートアワードトーキョー丸の内三菱地所賞(2013)。