18 7月 船井美佐
境界
作品解説
船井美佐は、ほうもつでん手前に野外彫刻を展示しています。二次元と三次元の「境界」をテーマに制作している作家で、神社に奉納される神馬や絵馬をモチーフとして描きました。今回の制作に際し、船井は「神宮の杜は時空が層となっていて、過去から現在へ、想像の世界と現実の世界とを行き来することができる象徴的な場所である」と言います。100年前、未来を想像して杜をつくった人々に共感しながら、過去と現代の絵画様式がレイヤーとなった「祈り」としてのアートを制作しました。救済、まだ見ぬ未来への希望を本作へ込めています。
船井美佐は、宝物殿手前に野外彫刻を展示しています。二次元と三次元の「境界」をテーマに制作している作家で、神社に奉納される神馬や絵馬をモチーフとして描きました。今回の制作に際し、船井は「神宮の杜は時空が層となっていて、過去から現在へ、想像の世界と現実の世界とを行き来することができる象徴的な場所である」と言います。100年前、未来を想像して杜をつくった人々に共感しながら、過去と現代の絵画様式がレイヤーとなった「祈り」としてのアートを制作しました。救済、まだ見ぬ未来への希望を本作へ込めています。
船井美佐
Misa FUNAI
1974年 京都府生まれ。2001年 筑波大学大学院芸術研究科日本画修了。二次元と三次元の「境界」をテーマに、線描によるドローイングや、鏡やシェイプドキャンバスを用いたインスタレーションの作品を制作する。物質としての絵画と、非物質的なイメージについて考え、平面や立体という形式を超えて絵画の可能性を拡張する。近年は「楽園」を鏡で描くシリーズで、鑑賞者が作品の中に入り込み、過去と現在、想像と現実が交差する作品を展開する。2009年・2010年「VOCA現代絵画の展望」上野の森美術館。個展「Paradise/Boundary〜いつかいた場所〜」国際芸術センター青森、など。