17 7月 品川亮
菖蒲田図屏風
作品解説
うつせみの、 代々木の里は、 しづかにて、 都のほかの、 ここちこそすれ、と明治天皇が詠まれたように、現在でも御苑には都心とは思えない静けさがあります。品川は、しょうぶ田にその静けさを感じたことから、本作は生まれました。絵の中に没入するような体験を得やすい様式であるこんぺきしょう壁画により、「都のほかの ここちこそすれ」といった瞑想的な体験へと導く仕掛けが演出されています。
「うつせみの 代々木の里は しづかにて 都のほかの ここちこそすれ」と明治天皇が詠まれたように、現在でも御苑には都心とは思えない静けさがあります。品川は、菖蒲田にその静けさを感じたことから、本作は生まれました。絵の中に没入するような体験を得やすい様式である金碧障壁画により、「都のほかの ここちこそすれ」といった瞑想的な体験へと導くしかけが演出されています。
品川亮
Ryo SHINAGAWA
1987年大阪府生まれ。2016年京都造形芸術大学大学院修了。
アカデミックな技量とともに階層化された制度に厳密に従うことで成立し、存続してきた「日本画」によって中断された本来我々日本人が問うべき表現である「日本の絵画」とは何か。あるべき流れを担い再考を続ける。
主な個展に「2018 Apotic Utopia」 (Anteroom Kyoto、2018)、「GOLD,WHITE AND BLACK 」(AIR 加茂なす、2020)など、グループ展も多数。日本だけでなく、海外ではソウル、台北、バーゼルやニューヨークなどでも作品を発表している。